補助金の対象経費とは?認められる費用・対象外になりやすい費用の考え方
補助金の申請でつまずきやすいのが「その費用、そもそも補助の対象なの?」という点です。 補助金は、事業にかかる費用のうち公募要領で定められた「対象経費」だけが補助されます。 対象外の費用を計画に入れてしまうと、採択後の実績報告で減額されたり、想定より補助額が少なくなったりします。 本記事では、対象経費・対象外経費の基本的な考え方と、実務でつまずきやすいポイントを整理します。
「対象経費」は制度ごとに決まっている
まず大前提として、対象経費は制度・公募回ごとに公募要領で定義されています。 同じ「補助金」でも、機械設備が中心の制度、システム導入が中心の制度、広報・販促が中心の制度など、 目的によって対象になる費用の範囲はまったく異なります。「他の補助金では対象だったから」という前提は通用しません。 申請しようとしている制度の公募要領を、必ず自分で確認することが出発点です。
対象になりやすい費用の例
制度により異なりますが、事業目的に直接ひもづく費用は対象になりやすい傾向があります。
- 機械装置・設備費(生産設備・専用ソフトウェアなど、事業に直接使うもの)
- システム構築費・ソフトウェア導入費(登録された対象ツールに限る制度もある)
- 広報費・販売促進費(新商品・新サービスの周知にかかる費用)
- 外注費・委託費(自社でできない専門的な作業の外部委託)
- 専門家経費(計画づくり等で専門家に依頼する費用)
対象外になりやすい費用の例
一方で、次のような費用は多くの制度で対象外とされます。「使えると思っていたのに対象外だった」という取りこぼしが起きやすい部分です。
- 汎用性が高いもの:パソコン・スマートフォン・タブレット・自動車・一般的な家具など、 事業以外にも使えるものは対象外の制度が多い。
- 交付決定前に発注・支払いした費用:順序を誤ると対象外。発注は交付決定後が原則。
- 税金・振込手数料・利息:消費税や各種手数料は対象外とされるのが一般的。
- 人件費(自社の従業員の給与):対象外の制度が多い(対象になる制度でも範囲が限定される)。
- 自己取引・関係会社との取引:身内・関連会社からの購入は、利益供与を避けるため制限されることがある。
- 中古品:認められる場合でも、見積の取り方などに条件が付くことがある。
自社がやりたいことに対して、どの制度なら対象経費として認められそうかを見当づけたいときは、タマワルで目的に近い制度を一覧化し、それぞれの公募要領を確認していくのが近道です。
実務で押さえておきたい3つのポイント
- 相見積を取る:一定金額以上の発注では、複数社からの見積(相見積)が求められることがある。
- 証憑を残す:見積書・契約書・発注書・請求書・領収書・振込控えなど、支払いを証明できる書類を保管する。 証憑が不十分だと、対象経費でも認められないことがある。
- 支払い方法に注意:銀行振込が原則で、現金払いは認められない・按分が必要になる制度もある。
入金は「後払い」。対象経費と資金計画はセットで考える
対象経費を正しく見積もることは、資金計画にも直結します。補助金は原則後払いで、 対象経費をいったん全額自社で立て替える必要があるためです。入金までの流れは補助金はいつもらえる?後払いの仕組みの記事で解説しています。
まずは自社に合う制度を無料で確認する
対象経費は制度ごとに違うため、「自社の取り組みが対象になる制度はどれか」を先に把握するのが効率的です。タマワルなら、業種・地域・従業員数・目的を入力するだけで、全国 6,000 制度以上から対象になりそうな 補助金・助成金を AI が抽出します。まずは無料診断で、自社に合う制度と対象経費の当たりをつけてみてください。
※ 本記事は一般的な補助金制度の考え方を解説したものです。対象経費・対象外経費の範囲は 制度および公募回によって異なります。必ず各制度の最新の公募要領で確認してください。
よくある質問
- Q. 補助金の対象経費はどこで確認できますか?
- A. 対象経費は制度ごとに公募要領(募集要項)で定義されています。同じ「補助金」でも、対象になる費用の範囲は制度・公募回によって異なります。必ず申請しようとしている制度の最新の公募要領で確認してください。
- Q. パソコンや自動車は対象になりますか?
- A. 汎用性が高く事業以外にも使えるもの(パソコン・スマートフォン・自動車・家具など)は、対象外とされる制度が多い傾向です。対象になる場合でも用途の制限や按分が求められることがあります。制度ごとの公募要領で個別に確認が必要です。
- Q. 交付決定の前に支払った費用は対象になりますか?
- A. 原則として対象外です。多くの補助金では、交付決定より後に発注・契約・支払いをした費用のみが対象になります。先に発注すると補助対象外となり全額自己負担になる恐れがあるため、順序に注意してください。
- Q. 消費税は補助の対象になりますか?
- A. 消費税分は補助対象外として扱われる制度が一般的です(仕入税額控除の対象になり得るため)。対象経費の考え方は制度によって異なるので、公募要領で確認してください。